日本語は世界でも難しい言語と言われています。
日本語検定は日本語を母語としている人を対象とした検定です。
普段何気なく使っている、敬語も使い方を間違えていたり、漢字の読み方や意味、慣用句などの使い方も間違えていたりします。日本語検定は改めて日本語を学ぶ学習機会になります。
興味のある方は、日本語検定に挑戦してみてはいかがでしょうか。
日本語検定とは
日本語検定は特定非営利活動法人日本語検定委員会が主催する文部科学省後援事業の検定です。
小学生から社会人まで幅広い世代の方が検定試験を受験しています。
日本語が母語ではない日本語を学習している人を対象としている「日本語能力試験」と混同されることがありますが、まったく別の検定試験です。
日本語検定は、日本語を母語としている人が対象の検定試験です。
日本語検定の検定級
日本語検定には1級から7級までの検定級が設けられています。
併願受験や飛び級受験も可能で、3級が一般的なレベルとなっています。
検定級 | レベル | 検定料(税込み) |
1級 | 社会人上級レベル | 6,300円 |
2級 | 大学卒業レベル~ 社会人中級レベル | 5,300円 |
3級 | 高校卒業レベル~ 社会人基礎レベル | 3,800円 |
4級 | 中学校卒業レベル | 2,500円 |
5級 | 小学校卒業レベル | 1,800円 |
6級 | 小学校4年生レベル | 1,800円 |
7級 | 小学校2年生レベル | 1,800円 |
参考:日本語検定公式サイト
学校全体で検定に取り組んでいる所もあり、日本語検定は学校教育にも活用されています。
日本語検定の合格率と認定基準
日本語検定は漢字・表記・敬語・言葉の意味・語彙・文法の6つの領域と総合的な問題から出題されます。
全体の点数だけではなく、6つの領域の得点も認定基準に含まれます。
下記表にまとめました。
検定級 | 総合得点 | 領域別得点 |
1級 | 80%程度以上 70%程度以上で準1級認定 | 50%以上 |
2級 | 80%程度以上 70%程度以上で準2級認定 | 50%以上 |
3級 | 70%程度以上 60%程度以上て準3級認定 | 50%以上 |
4級 | 70%程度以上 60%程度以上で準4級認定 | 50%以上 |
5級 | 70%程度以上 60%程度以上で準5級認定 | 50%以上 |
6級 | 70%程度以上 60%程度以上で準6級認定 | 50%以上 |
7級 | 70%程度以上 60%程度以上で準7級認定 | 領域なし |
参考:日本語検定公式サイト
2019年6月に実施された日本語検定の合格率は下記表をご覧ください。
検定級 | 受験者数 | 認定率 | 準級認定率 |
1級 | 596人 | 14.1% | 33.7% |
2級 | 2,841人 | 9.3% | 23.9% |
3級 | 19,519人 | 41.9% | 22.9% |
4級 | 7,735人 | 76.2% | 10.6% |
5級 | 3,264人 | 78.9% | 9.1% |
6級 | 2,335人 | 74.5% | 2.8% |
7級 | 2,158人 | 91.4% | 2.4% |
受験者全体の約半数が3級を受験しています。
1・2級から合格率が下がり、難易度が高いことがわかります。
日本語検定の勉強法
日本語検定の公式テキストや問題集が全国書店やアマゾンなどで販売されています。
独学での勉強が苦手な方は、通信講座などの受講をおすすめします。
通信講座はお金がかかりますが、質問や添削などをしてくれるので、挫折することなく学習に取り組めます。
日本語検定を受けるメリット
日本語検定を持っているからといって特別な仕事ができるわけではありません。
しかし、正しい日本語を学ぶことで言葉遣いがよくなり、ビジネスマナーも向上します。
学生の方は理解力が増し試験や進学・就職の面接などにも活かすことができます。
一部の企業や学校では日本語検定の資格保持者を優遇するところもあります。
日本語検定に挑戦しよう
日本語検定は正しい日本語を学習する機会になります。
日頃、何気なく使ている日本語ですが学習することによって語彙力が上がれば会話も上手くなり、人間関係にもいい影響がでます。
ビジネスの場でも日常生活でも活かすことができる日本語検定に興味がある方は挑戦してみてはいかがでしょうか。
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