世界遺産について詳しくなれる!世界遺産検定について知ろう

公的資格

世界遺産は過去から現在へと引き継がれ、現在から未来へと引き継いでいかなければならない全人類の共通の財産です。

世界遺産検定は世界遺産を学び、国際的な教養を身に着けることができます。

旅行が好きな方や歴史が好きな方、世界遺産に興味がある方は世界遺産検定に挑戦してみましょう。

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世界遺産とは?

1972年にユネスコ総会で採択されたのがはじまりで、世界遺産条約(世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約)が1975年に発効されました。

世界遺産条約で、「顕著な普遍的価値を有する」と認められたものが世界遺産リストに登録されます。

世界遺産には、遺跡や記念物、建造物群などの「文化遺産」、地形や地質、絶滅のおそれのある動植物の生息地などの「自然遺産」、文化遺産と自然遺産の両方の価値のある「複合遺産」の3種類があります。

条約締約国が世界遺産委員会に推薦し、文化遺産はICOMOS(国際記念物遺跡会議)、自然遺産はIUCN(国際自然連合)が調査し、専門機関からの報告書をもとに世界遺産リストに登録されるかが決まります。

世界遺産検定とは?

世界遺産検定はNPO法人世界遺産アカデミーが主催で実施されております。

2006年からはじまり、2014年からは文部科学省の後援事業となっています。

著名人や芸能人の認定者も多く、年代も10歳未満の小学生から90代の方まで幅広い年代の方が挑戦している人気の検定です。

世界遺産検定の検定概要

世界遺産検定には4つの認定があります。1級から4級、さらに1級より上のマイスターという称号があります。

受験資格を下記表にまとめました。

受験資格
マイスター1級認定者
1級2級認定者
2級受験資格なし
3級受験資格なし
4級受験資格なし

受ける級により検定時間や問題数、解答形式も変わります。

下記表をご参考下さい。

解答形式問題数試験時間合格基準
マイスター論述3問120分20点満点中
12点以上
1級マークシート90問90分200点満点中
140点以上
2級マークシート60問60分100点満点中
60点以上
3級マークシート60問50分100点満点中
60点以上
4級マークシート50問50分100点満点中
60点以上

参考:世界遺産検定公式ホームページ

マイスターは論述形式で、12点以上で合格ですが問1、2で6点、問3で6点に達していないと不合格となります。

世界遺産検定の勉強方法

世界遺産検定の公式ホームページやアマゾンなどで公式テキストが販売されています。

1級から4級まで級別のテキストと過去問題集があるので、公式テキストでの勉強をおすすめします。

マイスターは論述形式での出題となるので、1級から4級までのテキストのの内容を暗記するだけではなく、自分自身の言葉でまとめる能力と文章能力も必要となります。

世界遺産検定公式ホームページで例題などが紹介されていますので、参考にしてください。

世界遺産検定の受験者数と認定者数

受験者数は年々増加していて、2018年に累計20万人を超える方が受験している人気のある検定です。

2018年12月に行われた第34回の検定者数と認定数を下記表にまとめました。

受験者数認定者数認定率
マイスター35名16名45.7%
1級1,073名224名20.3%
2級2,014名1,230名61.1%
3級1,774名1,464名82.5%
4級778名656名92.2%

となっています。3級と4級の合格率は高く、2級も6割以上の方が合格しています。

世界遺産検定の検定会場

検定は年に4回行われていますが、開催都市は検定ごとに変わります。

2級から4級は毎回検定が行われていますが、マイスターと1級は年に2回しか行われていないので、注意が必要です。

受験をお考えの方はご自身がお住まいの都市で開催されるかどうかの確認が必要です。

検定の年間日程は、世界遺産検定公式ホームページに紹介されているので確認をして学習スケージュールなどを計画して下さい。

世界遺産検定を受けるメリット

世界遺産検定を受験するメリットはさまざまあります。

世界遺産についての知識はもちろん、地理にも詳しくなり、ニュースなどで報道される世界の動向にも詳しくなります。

有名な観光地は世界遺産があることが多いので、歴史や文化を学ぶことで、旅行がより一層楽しくなります。

進学や就職にも役に立ちます。

入試で優遇処置が受けられる大学、短大が230以上あり、世界遺産検定を社内推奨資格として採用している旅行関連企業もあります。

日本にある世界遺産

2019年7月に百舌鳥・古市古墳群が世界遺産に登録され、日本にある世界遺産の数は、文化遺産が19、自然遺産が4の合計23あります。

外国人観光客も日本特有の世界遺産を観光しにきています。日本が世界に誇る世界遺産をいくつか紹介していきます。

富士山

日本を象徴する最高峰の富士山は世界文化遺産に登録されています。

富士山単体ではなく富士山と関わりがある、神社や登山道なども含めて世界遺産に登録されています。

構成資産は全部で25か所あり、日本を代表する世界遺産です。

屋久島

鹿児島にある屋久島は推定樹齢7000年以上といわれる縄文杉が有名な世界遺産です。

自然遺産に分類され、白谷雲水峡はもののけ姫の森とも呼ばれ見事な滝も見ることができます。

綺麗な海でのダイビングも屋久島の魅力の一つです。

姫路城

兵庫県にある白壁が美しい姫路城は1993年に世界遺産に登録されました。

文化遺産に分類されて、白壁が羽を広げて舞う白鷺に例えられて白鷺城とも呼ばれています。

外国人観光客に非常に人気があり、春には城と桜の絶景のコラボレーションに圧倒されます。

原爆ドーム

広島に投下された原子爆弾の悲惨さを伝える建造物です

日本では負の世界遺産とも呼ばれていて、2016年にオバマ大統領が訪問したことで、世界的にも注目されました。

外国人観光客も多く、世界平和を訴える平和記念碑でもあります。

世界遺産検定に挑戦しよう

世界遺産検定は日本の世界遺産から、世界の世界遺産まで、いろいろな国の歴史も学べる検定です

人類共通の財産である世界遺産を学習することで、他の国の人々の価値観や歴史背景を学び、自分自身の感性を高めるためにも世界遺産検定に挑戦してみましょう。

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