ビジネスシーンで数字を扱う事は数多くあります。
ビジネスで求められる数学力は学校で習う数学とは数学とは少し異なります。
職種にもよりますがエクセルなどの表計算ソフトを用いて、四則演算や割合などを中心に、場面により応用する力が求められます。
ビジネス数学検定はビジネスシーンでの数学力を高めたい方や自信がなく学びたい方におすすめです。
ビジネス数学検定とは?
ビジネス数学検定検定は公益財団法人日本数学検定協会が主催で行われている民間資格です。
ビジネス数学検定は学生時代に学んだ数学力をビジネスシーンで活かすために必要な考え方や使い方を身につけるためにおすすめの検定です。
実践的なビジネスシーンを想定した問題形式となっていて、仕事ですぐに活かせる知識が身につきます。
ビジネス数学検定の検定級と試験概要
ビジネス数学検定には1級から3級までの検定級があります。
各検定級の試験概要を下記表にまとめました。
検定級 | 検定時間 | 出題数 | 合格点 | 検定料 |
3級 | 60分 | 30問 5者択一 | 100点満点中 70点 | 2,200円 |
2級 | 60分 | 30問 5者択一 | 100点満点中 70点 | 4,400円 |
1級 | 90分 | 30問 5者択一 | 100点満点中 70点 | 6,600円 |
1級には合格点数によって合格級があり、70点でA合格・80点でAA合格・90点でAAA合格と分かれます。
ビジネス数学検定の試験方法
ビジネス数学検定は、忙しい人でも受験がしやすいWBT方式で試験が行われます。
WBT方式はインターネット上で試験が行われるので検定実施期間内であれば、インターネットに接続できる環境があれば、場所や時間を選びません。
自宅でも受験が可能なので休みの日などに検定会場に行く手間が省けるので便利な試験方式です。
ビジネス数学検定の検定レベル
ビジネス数学検定は把握力・分析力・選択力・予測力・表現力の5つの力を各検定級で問われます。
問題を解くにはある程度の数学力が必要となり、検定級によって求められる数学力のレベルは異なります。
3級の検定難易度
3級の試験難易度は新入社員や学生向けとなっています。
問われる5つの力は下記の通りです。
把握力 | グラフ、労総時間、給料や簡単なデータの把握など |
分析力 | 定価、利益、仕入れ原価の計算や、為替差益や債券利回り、税額の計算など |
選択力 | 期待値による選択や数値の比較による選択、スコアシートによる選択・割合を用いた選択など |
予測力 | 加重平均を用いた予測や一次関数・連立方程式を用いた予測など |
表現力 | 折れ線グラフや棒グラフ、円グラフでの表現やバブルチャートによる表現など |
2級の検定難易度
2級は若手社員向けの難易度となります。
問われる5つの力は下記の通りです。
把握力 | 簡単なデータや平均値、時差、集合の把握や論理的な文章の把握、グラフからの相関関係の把握など |
分析力 | 金利や為替差益、債券利回りの計算、損益分岐点の分析や財務諸表の分析など |
選択力 | スコアシートによる選択・割合、確率や期待値による選択、財務指標分析や投資指標を基にした選択など |
予測力 | 平均変化率を用いた予測や、データに基づいた業績の予測など |
表現力 | 図表の使用法や関数のグラフ表現、レーダーチャートや三角グラフによる表現など |
1級の検定難易度
1級は難易度がかなり高く管理職向けの難易度となります。
問われる5つの力は下記の通りです。
把握力 | 高度な統計処理や作業工程の把握、品質管理など |
分析力 | キャッシュフロー現在価値分析やクリティカルパス分析、ポートフォリオ分析など |
選択力 | 株式投資の指標やデシジョンツリーを用いた選択やゲーム理論など |
予測力 | マクロ経済学による予測やミクロ経済学による予測など |
表現力 | 対数グラフや統計分析の結果表現、三次元グラフによる表現など |
ビジネス数学検定の勉強法
公益財団法人日本数学検定協会ホームページで関連書籍やビジネス数学検定の公式テキストが紹介がされています。
購入はアマゾンや一般書店での販売となります。
他にもeラーニングでビジネス数学がWEB上で学べます。
ビジネス数学検定の検定対策にもなり、仕事活かせるビジネス数学が学べます。
企業内研修・セミナーなども実施されているので、団体受験をお考えの企業におすすめです。
ビジネス数学検定取得のメリット
ビジネス数学検定は現場で活かせるビジネス数学を学べます。
数字が苦手な人でも段階的に試験を受ければ数字に強くなれます。就職や転職時のアピールポイントにもなります。
管理職を目指している方にもおすすめで、出世をすると業務成績の責任や経営に関わる場面もあり、ビジネス数学の知識は必須となります。
メリットをまとめると、
- 現場ですぐに活かせる知識を学べる
- 就職や転職時のアピールポイントになる
- キャリアアップにもつながる
などです。
ビジネス数学検定に挑戦しよう
ビジネス数学検定はさまざまな職種に役に立つ検定です。
管理職になると数字に関わることも多くなり、数字に弱いと管理職として仕事をしていくのは難しいと言えます。
将来のキャリアップのためにもビジネス数学検定はおすすめです。
数字に弱く学んでみたい方や、キャリアップを狙っている方はぜひビジネス数学検定に挑戦してみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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