営業職は売上ノルマや得意先からの無茶な要求、人間関係などストレスの多い職種です。
しかし、新規契約や、売上が上がった時、顧客の人と打ち解けた時などは喜びを感じることができます。
営業力という言葉をよく耳にしますが、営業力とはどのような能力なのでしょうか？
「フットワークが軽く行動力が高い」や「顧客の方とすぐに仲良くなれる」、「プレゼンテーションがうまい」など、人によりさまざまあります。
セールススキル検定は営業職の方や、自分の営業力を証明したい方におすすめの検定試験です。
セールススキル検定とは？
セールススキル検定とは、特定非営利活動法人セールスコーチング協会（JSCA）が主催で行われている検定試験です。
セールス・コンピテンシーを測定し、スコア化、認定を行う検定です。
コンピテンシーとは、与えられた職務や役割で、高い実績や成果につながる行動特性のことを言います。
つまり、セールス・コンピテンシーは高い実績や、成果を上げている、トップセールスパーソンの共通した行動特性を示したものです。
セールス・コンピテンシーは「セールスエッセンシャル」、「リレーションシップ」、「コミュニケーション・テレコミュニケーション」、「計画実行」、「モチベーション」、「問題解決」、「営業知識」の7つの群に分けられます。
セールススキル検定の検定級
セールススキル検定は1級・2級・3級と3つの検定級があります。
さらに2級には3つのコースがあり、「訪問型セールスマスター」、「フォローアップセールスマスター」、「テレセールスマスター」の3つに分かれています。
セールススキル検定3級
セールススキル検定3級は受験資格はなく誰でも受験が可能です。
評価されるコンピテンシーは「セールスエッセンシャル」、「営業知識」、「コミュニケーション基礎」の3つが評価されます。
検定のレベルは、セールスを行うために、必要な基礎的な知識を持っているレベルとなります。
3級試験はCBT形式で試験が行われます。
セールススキル検定2級
セールススキル検定2級には受験資格があり、セールススキル検定3級の資格保持者で、セールスの実務経験が3年以上あることが受験の条件となっています。
実務経験は自己申告となります。
2級はCBT方式の1次試験と、課題を動画に録画する2次試験があり、2次試験は年に4回行われます。
さらに2級は3つのコースがあります。
各コースは下記表をご覧ください。
| 2級コース | 評価コンピテンシー | 実技課題 |
| 訪問型 セールスマスター | コミュニケーション 計画実行 モチベーション | ・単独プレゼンテーション ・提示された課題に則った第三者との対話 |
| フォローアップ セールスマスター | リレーションシップ 問題解決 コミュニケーション | ・単独プレゼンテーション ・提示された課題に則った第三者との対話 |
| テレ セールスマスター | テレコミュニケーション 問題解決 コミュニケーション | クレーム処理やアポイント獲得など提示された課題に従って、試験委員を対象に行う |
セールススキル検定1級
セールスキル検定1級には受験資格があり、2級セールスキル検定合格者で、セールスの実務経験が5年以上あることが受験の条件となります。
1級の評価コンピテンシーは「セールス・コミュニケーション」、「リレーションシップ」、「モチベーション」、「計画実行」、「問題分析」、「テレコミュニケーション」の中から2級試験で受けていないコンピテンシーが出題範囲になります。
1級にも1次試験と2次試験があり、1次はCBT方式による試験、2次が実技・論文/小論文の提出があります。
セールススキル検定の検定概要
1級から3級までの試験概要を下記表にまとめました。
| 検定級 | 試験形式 | 試験時間 | 合格基準 | 受験料 （税別） |
| 3級 | CBT方式 | 60分 | 250点満点中 182点以上 | 9,000円 |
| 2級 | CBT方式/実技 | 90分 | 600点満点中 450点以上 （3級の試験結果と合算） | 1,6000円 |
| 1級 | CBT方式/実技/ 論文・小論文 | 30分～60分 （2級の合格部門数によって異なる） | 1,000点満点中 750点以上 （2級・3級の試験結果と合算） | 2,0000円 |
セールスキル検定は10個のコンピテンシー群から出題されていて、各コンピテンシー群は1科目として扱われ、1科目100点の10科目で1,000点となっています。
合格点は各級の試験結果の合算点数となります。
セールススキル検定の勉強法
セールススキル検定は検定対策テキストが各級ごとに販売されています。
特定非営利活動法人セールスコーチング協会から申込みが可能です。
法人向けのセールストレーニングも提供されていて、企業の人材教育にもおすすめです。
セールススキル検定受験のメリット
セールススキル検定は、自分の持っているセールススキルを客観的に証明することができます。
営業力がある人でも口で表現するのは難しく、証明の仕様がありません。
コンピテンシーを知ることで、自分の営業力のスキルアップにもつながります。
企業の人材教育にもおすすめの検定です。
メリットをまとめると、
- セールススキルを客観的に証明できる
- スキルアップにつながる
- 企業研修や人材教育にもおすすめ
などです。
セールススキル検定に挑戦しよう
セールススキル検定は現場ですぐに活きる知識が学べる検定試験です。
営業職は結果を求められる、厳しい職種です。
しかし、スキルアップをすれば結果は出やすくなり、会社の業績が上がります。
セールス力を上げたい方や、キャリアップを狙っている方などが、セールススキル検定に、是非挑戦してみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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