「iPS細胞」や「リチウムイオン電池」の開発でのノーベル賞受賞が記憶に新しいですが、日本の科学研究の実力は低下していると言われています。
論文数では主要国の中でも少なく、人件費や研究費も足りない状況が続き、若手研究者も不足しています。
資源力の少ない日本にとって、科学技術は世界と対等に渡り合うための非常に重要な手段となります。
将来の日本の科学力を支える人材を育成するためにも、科学に興味を持ってもらい、科学を好きになってもらうことが重要となります。
科学検定とは?
科学検定は一般社団法人STEAM教育協会が主催する民間資格です。
一般社団法人STEAM教育委員会は国内外への科学普及促進に寄与することを目的とされています。
理科や科学が苦手という大人や子供に科学の面白い部分や楽しさを伝えることが目的の検定試験です。
科学検定は暗記や計算力だけで高得点が取れる問題構成ではなく、科学的に考えられるかを問う問題が多く取り入れられています。
科学検定の問題を通して科学的な視点や、自然観が身につく検定です。
科学検定の検定級と試験概要
科学検定は2級から7級の検定級で実施されています。
1級はまだ実施が行われておらず、実施されるかも未定となっています。
2019年度では2級の実施もされていません。各検定級の試験概要を下記にまとめました。
検定級 | 難易度 | 時間 | 問題数 |
3級 | 中学応用~ 高校基礎 | 60分 | 50問 |
4級 | 中学生基礎 | 60分 | 50問 |
5級 | 小学校高学年 | 60分 | 50問 |
6級 | 小学校中学年 | 60分 | 50問 |
7級 | 小学校低学年 | 30 | 30問 |
参考:科学検定公式ホームページ
どのレベルの検定級を受験すればわからない場合は公式ホームページの練習問題で自分のレベルを確認することができます。
科学検定の試験方式と受験料
科学検定はパソコンで受験ができる検定試験です。個人受験も団体受験も可能です。
科学検定公式ホームページから会員登録をすると検定申込みができるようになり、検定も公式ホームページから受験ができます。
受験料は個人受験・団体受験共に、3級から7級すべて無料で受験ができます。
受験実施期間であれば、日時関係なく無料で検定試験は受験できるので、大変便利でお得な検定試験です。
科学検定の勉強法
科学検定の公式テキストと公式問題集がアマゾンなどで販売されています。
公式テキストや問題集を使って効率よく学習することをおすすめします。関連書籍も公式ホームページで紹介されています。
科学検定の公式テキストとして販売されていますが科学の面白さが詰まった書籍となっているので、子供から大人まで楽しめる内容となっています。
科学検定受験のメリット
科学検定を受験することで科学に興味が生まれます。
学校のテストでは出題されないような問題も多数あり、学生におすすめの検定です。
試験実施期間なら時間に縛られることなくパソコンで受験ができるので社会人の方も受験がしやすい検定です。
メリットをまとめると、
- 学校では習わない科学に触れられ、知的好奇心が刺激される
- パソコンで受験ができるので検定試験が受けやすい
- 無料で検定試験を受けれる
などです。
科学検定に挑戦しよう
科学検定は小学生から社会人まで幅広い層におすすめの検定試験です。
小学生は科学を楽しく学ぶきっかけにもなり、社会人の方は科学を学び直すきかっけとなります。
子供に学ぶ楽しさを教えたい方や、科学に興味がある方、科学を学び直したい方などは、ぜひ科学検定に挑戦してみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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