技術の発展で人々の生活はより安全に、より便利にと進化しています。
人工知能(AI)やIoT、車の自動運転などの技術の発展を支えているのは半導体です。
世界中の多くの企業が新しい機能や性能を持つ半導体の開発や、使いこなせる知識をもつ技術者を必要としています。
半導体技術者検定は半導体業界で働きたい方や半導体についての知識を身につけたい方、学んでみたい方におすすめの検定です。
半導体技術者検定とは?
半導体技術者検定とは一般社団法人パワーデバイス・イネーブリング協会が主催している民間資格です。
半導体テスト技術者検定から半導体技術者検定に2019年度から名称が変更されました。半導体技術者検定は半導体に関する知識を客観的に証明できる検定試験です。
企業の社内研修や開発技術者の一般教養修得としてもおすすめの検定試験です。
半導体技術者検定の検定級概要
半導体技術者検定には1級から3級までの検定級がります。
試験に合格すると「エレクトロニクス〇級」と認定されます。
2級には受験科目が3種類あり、それぞれのの専門知識を問われます。
検定級概要を下記表にまとめました。
検定級 | 概要 |
3級 | 半導体チップの開発や製造、基礎知識がある人材と認定。学生と若手エンジニアを対象。 |
2級 「設計と製造」 | 半導体の作りに向けた科目。中堅エンジニアや経験を積んだ若手エンジニアを対象。 |
2級 「応用と品質」 | 主に半導体の使い手に向けた科目。中堅エンジニアや経験を積んだ若手エンジニアを対象。 |
2級 「パワーエレクトロニクス」 | 電力の効率的な扱いに向けた科目。中堅エンジニアや経験を積んだ若手エンジニアを対象 |
1級 | 半導体技術に関連した実務的課題を対象に、答えを導き出せる専門的知識を持つ人材と認定。中堅エンジニアや指導的立場のエンジニアを対象。 |
半導体技術検定の試験概要
半導体技術検定の試験概要は下記の通りです。
検定級 | 問題数 | 試験時間 | 試験方式 | 受験料(税込み) |
3級 | 45問 | 90分 | 四肢択一式 | 一般:9.900円 学生:6,600円 |
2級 | 45問 | 90分 | 四肢択一式 | 一般:13,200円 学生:9,900円 |
1級 | ー | ー | ー | ー |
エレクトロニクス1級認定には2級の3科目すべてに合格し、申請することで認定されます。
申請料金は4,400円となっています。
試験はCBT方式で実施されます。
受験資格などはなく、検定実施期間内であれば全国のテストセンターで受験ができるので、忙しい社会人の方でも受験に臨みやすい検定試験です。
半導体技術検定の勉強法
半導体技術検定は公式テキストと公式問題集が販売されています。
アマゾンなどで購入が可能です。
公式テキストと公式問題集を使っての学習をおすすめします。
一般社団法人パワーデバイス・イネーブリング協会公式ホームページで、参考文献も紹介されていて試験対策に有効です。
サンプル問題も掲載されているので、どのような感じで問題が出題されるかが確認できます。
半導体技術検定を受験するメリット
半導体技術検定は半導体業界に就職を目指す学生や、転職を考えている方に面接時に大きなアピールポイントとなります。
半導体関連企業にお勤めの方などは、知識を客観的に証明できることにもなります。社内研修にも有効で、社員の基礎知識を高めることができます。
メリットをまとめると、
- 半導体業界への就職のアピールポイントとなる
- 半導体に関する知識を客観的に証明できる
- 社内研修にも利用できる
などです。
半導体技術検定に挑戦しよう
半導体はIoTや自動運転車など、技術の発展には欠かせないものです。資源の少ない日本では技術の発展は諸外国と対等に渡り合うために必要不可欠となります。
半導体業界への就職を目指している学生の方や、半導体関連企業にお勤めの方などはぜひ半導体技術検定に挑戦してみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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