現代では企業活動を行う上でITを活用することは必要不可欠となりつつあります。
ITは日々すさまじい勢いで進化をしていて、日常生活でもビジネスでも、現代人は常になんらかの形でITを利用しています。
現代のビジネスではITを活用することが重要となり、IT力を持った人材が必要とされています。
ITパスポート試験はITに関する基礎知識を学びたい方や、就職を控えた学生におすすめの国家資格です。
そこでこの記事では、
- ITパスポート試験の試験概要や出題範囲
- ITパスポート試験の学習法
- ITパスポート取得のメリット
などを記事にしました。
この記事を読めばITパスポート試験について理解ができます。
ぜひ、最後までお読み下さい。
ITパスポートとは？
ITパスポートとは、情報処理推進機構が実施をしている、「情報処理の促進に関する法律」に基づく国家資格です。
iパスとも呼ばれ、IT社会となった現代で、ITに関する基礎知識を客観的に証明することができます。
現代ではコンプライアンスに厳しく、個人情報保護や情報モラルなど幅広いITに対する知識が求められています。
また、顧客管理や、製品管理、生産管理業務などもIT化される中、ITに関する知識は多くの業界や業種に必要とされています。
ITパスポートの試験概要
ITパスポート試験はCBT方式で実施されます。
身体の不自由等によって、CBT方式で試験が受験できない方は春季と秋季の年2回、筆記方式の試験が実施されています。
CBT方式の試験概要を下記表にまとめました。
| 試験時間 | 120分 |
| 問題数 | 100問 |
| 出題形式 | 四肢択一式 |
| 出題分野 | ストラテジ系：35問程度 マネジメント系：20問程度 テクノロジ系：45問程度 |
| 合格基準 | 総合評価点が1000点満点中600点以上あり、各分野別評価点がそれぞれ300点以上あること |
ITパスポート試験の採点方式
ITパスポート試験では通常の採点方式とは違い、IRT採点方式が採用されています。
IRT方式は普通の採点とは異なり、回答結果に基づいて配点が算出されます。
あまり聞きなれない採点方式ですが簡単に言うと、IＴパスポート試験の配点は一切不明となっています。
ITパスポート試験の出題範囲
ITパスポート試験の出題範囲は、大きく3分野から出題されます。
経営全般が問われる「ストラテジ系」、IT管理が問われる「マネジメント系」、IT技術について問われる「テクノロジ系」から問題が構成されます。
- ストラテジ系：1、企業と法務 2、経営戦略 3、システム戦略
- マネジメント系：4、開発技術 5、プロジェクトマネジメント 6、サービスマネジメント
- テクノロジ系：7、基礎理論 8、コンピューターシステム 9、技術要素
上の3分野から、問題は9つに分類され出題されます。
ITパスポート試験の合格率
ITパスポート試験の社会人受験者と学生受験者別の合格率は下記表をご覧ください。
合格率データは平成31年4月から令和元年10月までの累計です。
| 受験者数 | 合格者数 | 合格率 | |
| 社会人 | 34,294人 | 21,726人 | 63.4% |
| 学生 | 19,898人 | 8,031人 | 40.4％ |
| 合計 | 54,192人 | 29,757人 | 54.9％ |
社会人の方の受験者が多く、合格率も学生の受験者よりも高いです。
経営戦略やシステム戦略などの分野は社会人の方が経験値がある分、このような結果となっています。
ITパスポート試験の勉強法
ＩＴパスポート試験は国家資格で、多くの参考書や問題集が販売されています。
ITパスポート試験合格の学習時間の目安はパソコンを使っている人で「100時間」と言われています。
専門用語などがおおいので、人により異なりますが参考書などを使って独学でも十分に合格できる試験となっています。
独学に自信のない方はユーキャンなどで、ITパスポート試験講座などでの学習をおすすめします。
ユーキャンなどの通信講座は、カリキュラムも決められていて、初めて学習する方にもわかりやすい内容となっています。
ITパスポート試験受験のメリット
ITパスポート試験はITだけの知識ではなく、経営全般の知識やマーケティングなどについても学べる国家資格試験です。
就職や転職時にもITに関する基礎知識や社会人としての基礎知識があることを客観的に証明できます。
入試にも優遇処置を取る大学もあり、高校生にもおすすめです。
メリットをまとめると、
- iパスはITの知識だけでなく、社会人としての基礎知識も身につく
- iパスは就職や転職時、アピールポイントになる
- 大学での入試優遇をしているところがある
などです。
ITパスポート試験に挑戦しよう
ITは日常生活でも、ビジネスでも活用されています。
特にビジネスの世界ではITスキルは今の時代を働く人には必須のスキルとなりつつあり、企業もITに関する知識がある人材を求めています。
ITパスパートはITの知識を客観的に証明できる国家資格です。
社会人の方や、ITについて学びたい方、就職を控えた学生の方は是非、ITパスポート試験に挑戦してみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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