日本の伝統文化である茶道は海外に広く認知されて人気もあります。
抹茶を使ったお菓子なども外国人観光客に人気のお土産です。
抹茶を使う茶道は、湯を沸かし、茶を点て、茶を振る舞う日本の伝統文化です。
茶道を習っている方や茶道に興味がある方、日本の伝統文化に興味がある方は茶道文化検定に挑戦しましょう。
茶道文化検定とは?
茶道文化検定は一般財団法人今日庵が主催で行われている検定試験です。
茶道を通じて日本の伝統文化を幅広く学ぶことを目的としている検定です。
点前(手前)についての出題はなく、茶道の流儀関係なく検定を受けれます。毎年11月に検定が実施されています。
茶道文化検定の検定級と出題レベル
茶道文化検定は1級から4級まで分かれています。
3級、4級は受験資格はありませんが、2級は3級合格者、1級は2級合格者しか受験できません。
出題レベルなどは下表にまとめました。
検定級 | 出題レベル | 受験資格 |
1級 | 茶道の知識をさらに深めたい方を対象 | 2級 合格者 |
2級 | 茶道をある程度学び、知識の幅を広げたい方を対象 | 3級 合格者 |
3級 | 茶道を学び、知識面での確認や充実を図りたい方を対象 | なし |
4級 | 茶道に触れたことのない方、初心者の方、茶道を学んでいる児童・生徒・学生の方を対象 | なし |
参考:茶道文化検定公式サイト
2級から4級は選択式のマークシート方式ですが、1級は選択式のマークシート方式と記述式があり、難易度が上がります。
茶道文化検定の検定時間と合格基準
茶道文化検定は検定級によって検定時間時間と合格基準が異なります。
下記表をご覧ください。
検定級 | 出題数 | 検定時間 | 合格基準 |
1級 | 80問 | 100分 | 正答率80%以上 |
2級 | 80問 | 80分 | 正答率70%以上 |
3級 | 80問 | 70分 | 正答率70%以上 |
4級 | 60問 | 60分 | 正答率70%以上 |
1級になると合格基準も高くなり難易度が上がります。
茶道文化検定の受験料と受験地
茶道文化検定にはくりかえし受験割引という制度があります。
過去に受験した級を再度受験する方は500円割引されます。
他にも22歳以下割引もあり、22歳以下の方は500円割引されます。
くりかえし受験割引と22歳以下割引は併用可能で、最大1,000円の割引となります。
検定級 | 受験料(税込み) |
1級 | 7,800円 |
2級 | 6,000円 |
3級 | 4,500円 |
4級 | 3,000円 |
4級・3級併願 | 6,500円 |
3級・2級併願 | 9,500円 |
参考:茶道文化検定公式サイト
2019年11月10日に予定されている茶道文化検定の受験地は札幌・仙台・さいたま・東京・横浜・新潟・金沢・名古屋・京都・大阪・神戸・米子・岡山・広島・松山・福岡・熊本・鹿児島・沖縄で検定開催が予定されています。
茶道文化検定の合格率
2018年11月11日に行われた茶道文化検定の合格率は下記表をご覧ください。
検定級 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
1級 | 586人 | 73人 | 12.5% |
2級 | 803人 | 353人 | 44.0% |
3級 | 1,360人 | 1,053人 | 77.4% |
4級 | 801人 | 694人 | 86.6% |
3級・4級は合格率が高いですが、2級で約4割、1級は約1割と難易度の高さがわかります。
茶道文化検定の勉強方法
各検定級ごとに公式テキストや公式問題集が販売されています。
アマゾンや全国の書店で購入可能です。点前(手前)の手順などについての出題はないので、公式テキストと公式問題集を中心に学習するのがおすすめです。
他にも関連書籍などで茶道について学習すると、より一層知識が深まります。
茶道文化検定のメリット
茶道文化検定を受験することで、日本の伝統文化を学習できるメリットがあります。
民間の検定なので就職などで有利になることは少ないですが、茶道や日本の伝統文化に興味がある方にはおすすめです。
検定に合格すると入場料が安くなったりする優待施設もあります。詳しくは茶道文化検定公式サイトをご覧ください。
茶道文化検定に挑戦しよう
茶道文化検定は茶道を習っている人もこれから学びたいと思っている方にもおすすめの検定です。日本の伝統文化は海外の方にも人気があります。
千利休が残した侘茶の精神を未来に繋ぐためにも、日本の伝統文化を大事にしていかなければいけません。
茶道に興味がある方や、日本の伝統文化を学びたい方はぜひ茶道文化検定に挑戦してみてはいかがでしょうか。
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