数学は奥が深く、さまざな現象を数式に当てはめることができる学問です。
世界中の数学者は難しい数式を研究したりしています。
数学には論理的思考が必要となる場合もあり、論理的思考は実際の社会生活にも必要となります。
日常生活や仕事でも利息の計算、統計、確率などさまざまな場面で、数学を使う場面があります。
数学が苦手な方や、数学を学び直したいという方、数学に自信がある方などに、実用数学技能検定はおすすな検定です。
実用数学技能検定とは?
実用数学技能検定は、公益財団法人日本数学協会が実施している民間資格です。
一般的に「数学検定」・「算数検定」と言われます。
1級から5級までを「数学検定」、6級から11級・幼児向けの「かず・かたち検定」が「算数検定」となります。
日本国内だけではなく、フィリピンやカンボジア、インドネシア、タイなどでも実施されています。
中学校や高等学校、学習塾などでも実施されており、算数・数学の検定試験として高い評価をされています。
実用数学技能検定の検定級と試験概要
1級から5級までを「数学検定」、6級から11級・幼児向けの「かず・かたち検定」が「算数検定」となります。
1級から5級の「数学検定」には計算技能を測る1次と数理応用技能を測る2次があります。
検定はすべて記述式で行われます。
検定級 | 検定時間 | 出題数 | 合格基準 | レベル |
1級 | 1次:60分 2次:120分 | 1次:7問 2次:2題必須 5題から2題選択 | 1次:全問題の70%程度 2次:全問題の60%程度 | 大学・一般程度 |
準1級 | 1次:60分 2次:120分 | 1次:7問 2次:2題必須 5題から2題選択 | 1次:全問題の70%程度 2次:全問題の60%程度 | 高校3年程度 数学Ⅲ程度 |
2級 | 1次:60分 2次:90分 | 1次:15問 2次:2題必須 5題から3題選択 | 1次:全問題の70%程度 2次:全問題の60%程度 | 高校2年程度 数学Ⅱ・数学B程度 |
準2級 | 1次:60分 2次:90分 | 1次:15問 2次:10問 | 1次:全問題の70%程度 2次:全問題の60%程度 | 高校1年程度 数学Ⅰ・数学A程度 |
3級 | 1次:60分 2次60分 | 1次:30問 2次:20問 | 1次:全問題の70%程度 2次:全問題の60%程度 | 中学校3年程度 |
4級 | 1次:60分 2次:60分 | 1次:30問 2次:20問 | 1次:全問題の70%程度 2次:全問題の60%程度 | 中学校2年程度 |
5級 | 1次:60分 2次:60分 | 1次:30問 2次:20問 | 1次:全問題の70%程度 2次:全問題の60%程度 | 中学校1年程度 |
6級 | 50分 | 30問 | 全問題の70%程度 | 小学校6年程度 |
7級 | 50分 | 30問 | 全問題の70%程度 | 小学校5年程度 |
8級 | 50分 | 30問 | 全問題の70%程度 | 小学校4年程度 |
9級 | 40分 | 20問 | 全問題の70%程度 | 小学校3年程度 |
10級 | 40分 | 20問 | 全問題の70%程度 | 小学校2年程度 |
11級 | 40分 | 20問 | 全問題の70%程度 | 小学校1年程度 |
かず・かたち検定 | 40分 | 15問 | 10問 | 幼児 |
「数学検定」・「算数検定」は受験資格などはなく、飛び級受験も可能です。
準1級~5級の1次、もしくは2次のどちらかに合格した時、合格した方の試験は免除されます。
免除期間があるので、注意が必要です。1級の場合は免除期間なく免除されます。
実用数学技能検定の合格率
2018年度の「数学検定」・「算数検定」の受験者数、合格率は以下の通りです。
検定級 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
1級 | 1,216人 | 69人 | 5.7% |
準1級 | 5,968人 | 899人 | 15.1% |
2級 | 22,046人 | 6,625人 | 30.1% |
準2級 | 49,860人 | 20,577人 | 41.3% |
3級 | 100,924人 | 60,480人 | 59.9% |
4級 | 41,357人 | 29,725人 | 71.9% |
5級 | 32,810人 | 23,073人 | 70.3% |
6級 | 19,041人 | 16,263人 | 85.4% |
7級 | 17,017人 | 13,563人 | 79.7% |
8級 | 17,634人 | 15,411人 | 87.4% |
9級 | 17,049人 | 15,384人 | 90.2% |
10級 | 16,541人 | 15,642人 | 94.6% |
11級 | 14,149人 | 13,452人 | 95.1% |
1級の合格率は5.7%と非常に低く、難易度が高いのがわかります。
「算数検定」は合格率が高く、成功体験ができ、勉強意欲を高めさせるのにお勧めです。
実用数学技能検定の勉強法
「数学検定」・「算数検定」ともに過去問題集、参考書などがアマゾンなどで販売されています。他にも通信講座などもありさまざな方法で学習に取り組めます。
1級から3級はeーラーニングも公式ホームページで用意されています。
「数学検定」・「算数検定」は飛び級受験も可能なので、目安学年関係なく、受験できます。
学校の授業の予習として上のレベルを目標とするなら、通信講座などで学習し、復習として受験をするなら過去問題集での学習をおすすめします。
月額定額サービス【ウケホーダイ】では数学検定3級の講座を初め、多くの資格検定の講座が月額定額制で受講ができるのでおすすめです。
実用数学技能検定を取得するメリット
「数学検定」・「算数検定」を取得するメリットは、一部の高校入試や大学入試に優遇措置があります。
他にも入試や就職の面接時にもアピールポイントにもなります。
1級、準1級、2級を取得すると高等学校卒業程度認定試験の数学が免除になります。
数学を学ぶことによって数字に強くなり、論理的思考も養われ社会でも役に立ちます。
数学は奥が深く生涯学習にもおすすめな学問です。
メリットをまとめると、
- 一部の高校や大学などで優遇措置がある
- 入試や就職の面接時にアピールポイントになる
- 数学を学習することで数字に強くなり、論理的思考も養われる
- 奥が深く生涯学習になる
などです。
実用数学技能検定に挑戦しよう
算数や数学に苦手意識がある方は多いと思います。
しかし数学は奥深く、考えて問題が解けたときの嬉しさは自信にもつながります。
数学者の多くは、数字が美しいと言われます。
数字が美しいと思えるようになるには、もちろん努力が必要です。
数学の問題を解く喜びや、楽しさを味わえる実用数学技能検定に挑戦してみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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