文字デザインに関する知識を学べる検定!レタリング技能検定について知ろう

民間資格

みなさんはレタリングという言葉をご存知ですか?

レタリングは本来、「手で文字を書く」という意味ですが、文字デザインや、書体を選択することなど、広い意味で使われています。

デザイン業界で使われるレタリングは、私たちが普段何気なく目にしているテレビ番組のタイトルや、商品パッケージのロゴに使われている文字デザインのことを指します。

レタリング技能は商品のPOPを作ったりする販売員やサービス業の方、プレゼン資料やパンフレットを作ったりするビジネスパーソンなど、デザイン業界以外の職種でも活用ができます。

そこでこの記事では、レタリングの正しい知識や、適切な文字を書き表す能力を磨けるレタリング技能検定について記事にしました。

  • レタリング技能検定の試験概要
  • レタリング技能検定受験のメリット

などについて解説していきます。

レタリング技能検定の受験をお考えの方や、興味のある方はぜひ、最後までお読み下さい。

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レタリング技能検定とは?

レタリング技能検定は、公益財団法人国際文化カレッジが実施している、文部科学省後援の民間資格です。

レタリング技能検定は、文字でデザインの正しい知識と、使用シーンに応じた美しい文字や、独自性、文字で見る人に訴える訴求力のある文字を書き表すの能力が求められます。

検定試験は知識を問われる筆記試験と、技能を問われる実技試験で行われます。

レタリング技能検定の検定級

レタリング技能検定には1級から4級までの4つの検定級があります。

すべての級で、知識を問われる筆記試験(1枚)と、技能を問われる実技試験(3枚)が行われます。

受験資格などはなく、どの級からでも受験が可能です。検定級の基準は文部科学省告示のレタリング技能審査基準に従っていて、自分の技能に合った級位の受験をオススメします。

レタリング技能検定の審査基準

レタリング技能検定の審査基準は下記の通りです。

4級

程度:基本の書体を理解し、整った文字を書くことができる。

知識:常用漢字表に使われている明朝体の骨格を基礎的に理解している。基本の書体のうち漢字・かな文字の明朝体・ゴシック体、欧文のローマン体・サンセリフ体を理解している。

実技:指定された手本の文字を一定時間内で見て書くことができる。

3級

程度:基本の書体を理解し、その表現技術をもっている。

知識:常用漢字表に使われている明朝体の骨格を正しく理解している。基本の書体を理解している。国語の用字・用語に対する基礎的な知識をそなえている。レタリングに必要な用具・用材の基礎的な知識をそなえいてる。

実技:指定された基本の書体(漢字・かな文字の明朝体・ゴシック体、欧文のローマン体、サンセリフ体およびアラビア数字)の文字を手本なしで一定時間内に表現できる。レタリングをするための初歩的な描線技術が身についている。

2級

程度:書体(既成)を選択または創作し、表現する技術をもっている。

知識:レタリングに関する専門用語(書体・技法・用具・用材など)を理解している。印刷についての基礎知識(版下製作および印刷指定)をそなえている。

実技:和文指定書体(漢字かなまじり文)、欧文指定書体表を視覚的に統一して、一定時間内で表現できる。語句の内容にふさわしい書体を選択または創作し、一定時間内で表現できる。

1級

程度:レタリングおよび広く関連領域にわたる知識と高度な専門技術をもっている。

知識:レタリングに関する造形理論の基本を理解している。タイポグラフィを理解している。コミュニケーションにおけるレタリングの役割を理解している。色彩・印刷に関しての知識をそなえている。

実技:ロゴタイプ、タイプフェイス、カリグラフィなどのレタリング技術を身につけている。文字の色彩的表現ができる。タイポグラフィを的確に指定、指示することができる。

引用元:レタリング技能検定公式ホームページ

4級はレタリングに興味を持つ人、3級はレタリング特技者、2級はプロデザイナー志望者、1級はプロデザイナーの方が対象となっています。

レタリング技能検定の受験日と受験料

レタリング技能検定は、本会場受験・個人受験・1級試験はA日程、2級から4級は準会場で団体受験が可能で、B日程となります。

試験日はA日程が2020年6月7日B日程が2020年6月13日に開催予定です。受験申込は2020年4月1日から、4月30日必着となります。

受験料は下記の通りとなります。

検定級受験料(税込み)
1級6,000円
2級4,900円
3級3,800円
4級2,400円
2級と3級ダブル受験8,700円
3級と4級ダブル受験6,200円

レタリング技能検定の開催地

レタリング技能検定の開催地は、北海道・福島・茨城・埼玉・東京・石川・愛知・大阪・岡山・山口・福岡・熊本・大分・鹿児島で開催が予定されいてます。

自校を受験会場にしたい場合、志願者数が2名以上あれば、準会場受験として申し込みができます。

レタリング技能検定の勉強法

レタリング技能検定は、知識をつけるだけで合格できる検定ではありません。実践的に使えるレタリング技術も必要で、練習をしなければ身につきません。

公式ホームページで、参考書籍が紹介されている他、アマゾンなどでもレタリング技術が身につく、書籍が多数販売されています。

レタリング初心者の方はなぞって練習ができるタイプの参考書籍がオススメです。

レタリング技能検定取得のメリット

レタリング技能検定はレタリングの知識と、レタリングの技能を客観的に証明できる検定です。

検定を通じて学んだ知識と技能は、POPを制作したり、ポスターや販促物を作成したりする人には現場で活きる検定試験となります。

デザイン業界や印刷業界の就職や転職をお考えの方は面接時のアピールポイントにもなります。

メリットをまとめると、

  • レタリングの知識と技能を客観的に証明できる
  • POPなどの販促物の作成時に活かせる知識と技能が学べる
  • デザイン業界や、印刷業界への就職や転職時アピールポイントになる

などです。

レタリング技能検定に挑戦しよう

レタリングはテレビ番組や商品パッケージなど、私たちが普段よく目にするものに使われています。

レタリングのデザイン次第で、商品の売上にも影響がでます。

「魅力的な文字デザインを作りたい」、「お客様の気を引く販促物を作りたい」などお悩みの方にはレタリング技能検定はオススメです。

レタリングに興味のある方や、学びたい方はぜひ、レタリング技能検定に挑戦してみてはいかがでしょうか。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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